前田憲男という男

ジャズピアニストの前田憲男さんがお亡くなりになったとの一報が入りました。

私はジャズには全く詳しくないのですが、大阪に住んでいた頃にピアノ弾きの友人が前田憲男さんの話しをしていたのを思い出しました。

「前田憲男、通称”まえのり”という人がいるんやけどな、俺の憧れの人で、勝手に師匠やとおもってるんや」

そう話していた友人。
どんな内容だったかは覚えてないけど、ジャズピアニストであることと「まえのり」という通称があるということだけは猛烈に記憶していました。
当時ウォーターボーイズというドラマで「たてのり」というニックネームをつけられているキャラがいたので「まえのり」は記憶に残ってるんです。

そんな前田憲男さんについて簡単に調べてみました。

まえのりなんていう通称は無かった(笑)

ほぼ忘れている記憶を頼りに、とりあえずwikiをひらいてみたんですが、どこにも「通称まえのり」なんていう記載はなく、むしろ【本名は前田 暢人(のぶひと)、ニックネームは「のぶちん」】なんていう記載がありました(笑)

なんだよ、あいつが勝手にニックネーム付けていただけかよ!
なにが「通称”まえのり”という人がいるんやけどな」だ!

幼少~プロのピアニストへ

1934年12月6日生まれ。

という事は小学生の多感な時期に戦争の中にあったんですね。
実害があったかどうかはわかりませんが、親御さんは気が気じゃなかったでしょうね。
お父さんが小学校の教師だったこともあり、幼いころから楽譜を読めるように勉強していたといいます。

学生時代は漫画やアニメが好きで漫画家を目指したこともありましたが、大阪の桜塚高校を卒業するとプロのピアニストとして活動を開始します。
ピアノはなんと独学で習得しました。

今じゃ独学の人がプロになるなんてなかなか考えられないですよね。

上京後からの活躍

1955年、20歳で上京し、ダブルビーツやウエストライナーズといったグループでバンド活動をし、ピアニストとして大きい評価を得ます。

次第に編曲者としての才能を発揮して「11PM」「世界まるごとHOWマッチ」「ギミア・ぶれいく」など多くのテレビ番組のテーマ曲を手掛けました。

なんだか大橋巨泉の番組ばかり。
それもそのはず、もともと大橋巨泉と顔見知りだった前田憲男さんは、テレビ番組の共演をきっかけに大橋巨泉と親交を持つようになり、「昭和九年会」という会でも親交を深めていました。

ちなみに他には「ミュージックフェア」や「題名のない音楽界」それに、今では完全にB’z松本さんのイメージとなっているミュージックステーションの初代のテーマ曲も前田憲男さんの作品でした。

ビッグバンドのアレンジを担当することが多かった前田憲男さんですが、東京フィルハーモニー交響楽団のポップス部門音楽監督も歴任していました。

受賞歴など

1981年 東京音楽祭「最優秀編曲賞」受賞。

1983年 レコード大賞「最優秀編曲賞」「南里文雄賞」受賞。

2003年からは大阪芸術大学音楽学科教授を務める。

2008年 レコード大賞「功労賞」受賞。

2015年 第6回岩谷時子賞・特別賞 受賞

2018年11月25日、肺炎のため、83歳で死去。

まとめ

いかがだったでしょうか。
とってもザックリになってしまいましたが少しでも前田憲男さんのことがおわかりいただけたのであれば幸いです。

ジャズ界の最高位を獲得し、22年もの間ジャズの専門誌で最高の人気を集めた前田憲男さん。
思っていた以上に偉大な音楽家でした。

私も、昔大阪の友人が熱く語っていたことを少しだけ思い出せました(笑)

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