みなさんはタウリンという言葉を聞いたことはありますでしょうか。
聞いたことある人の中でたいていの人が「タウリン1000mg配合!」みたいなキャッチコピーで知った言葉だと思います。
栄養ドリンクのCMで「配合!」とくれば、栄養素のことなんだろうなという認識になると思います。
さて、ではこの栄養ドリンクに配合されているタウリンとはどのようなものなのでしょうか。
今回も極々簡単に書いていきます。
タウリンについて農林水産省はこう回答している!
タウリンは、生体内で遊離した状態で存在する含硫アミノ酸様化合物の一つで、イカやタコ、貝類、甲殻類及び魚類(心臓・脾臓・血合肉)に多く含まれています。水溶性なので、汁ごととれる鍋物やスープ等に利用すると有効に摂取することができます。最近は栄養ドリンクの主成分として使用されていますが、これは肝臓の働きを活発にする機能があるからです。その他、タウリンには次のような働きがあります。
【タウリンの働き】
・血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす。
・血圧を正しく保ち、高い血圧を下げる。
・肝臓の解毒能力を強化。アルコール障害にも効果的。
・インスリン分泌を促進し糖尿病の予防・治療に有効。
・視力の衰えを防ぎ、新生児の脳や網膜の発育を助ける。
はい! ということで早くも答えが出てしまいました(笑)
これは一般社団法人大日本水産会おさかな普及協議会が発行している「お魚便利帳」を参考資料として農林水産省が回答しているものなのですが、いかがでしょうか、良い事だらけです。
1日に摂取するべきタウリンの量
上記にある通り、様々な効果が期待できるタウリン。
1日にどれくらいとればよいのでしょうか。
これは1日に最低500mg、理想は3000mg~6000mgと言われているようです。
タウリンは肝臓で作られる胆汁の主成分でもあるので人体内で生成もされますが、500mgを摂取するにはこの生成だけでは間に合いません。
とはいってもタウリンが不足し過ぎて栄養失調になったりはしないので、過剰に意識する必要はありません。
ですが上記のような効果を目指すのであれば、食事の中で意識的に摂ってみたり、サプリメントなどで補いながら摂取するのがよいでしょう。
タウリンはこんな食べ物の中にこれくらい入っている
食材100gの中に含まれるタウリン量の目安。
(個体差や種類差があるのであくまでも目安です)
さざえ 1500mg
牡蠣 1130mg
ハマグリ 1080mg
たこ 830mg
いか 770mg
ほたて 670mg
あさり 380mg
かつお 210mg
(参照サイト:ふたば薬局「もっと知りたい栄養のはなしVol.27」)
タウリンサプリ摂取のタイミング
食事からタウリンを摂取するのであれば、それはもうバランスの良い食事や時間でいただくのが良いと思いますが、サプリなんかで摂取する人には「良いタイミング」というのがあると思います。
筋トレなどをしている人には筋トレ前に摂取すると成長ホルモンの分泌に一役買ってくれそうです。
飲み会なんかがある時には飲み会前に摂取しておくと二日酔い対策に。
脂肪代謝の効果を期待する人には寝る前に摂取すると良いようですね。
とはいえ過剰摂取はいけません。
摂り過ぎた余分なタウリンは尿などで排出されますが、過剰摂取による下痢や嘔吐などの副作用がないわけではありません。
過剰摂取はやめましょう。
まとめ
コレステロールや中性脂肪を減らし、高血圧や糖尿病の予防にも良い。
心臓や肝臓を助け、ダイエットにも効果を期待できる。
過剰摂取さえしなければこんなに体に良いものは積極的に摂取していきたいですね。
以前紹介した「i Herb」というサイトで海外のタウリンサプリを購入することもできますが、個人輸入にはいくつかのルールがあるので、きちんとガイドラインを読みましょう。
(参照記事:「iHerb.comの人気が上がっている」)
牡蠣の中にタウリンは多く含まれていますが、生牡蠣には当たる人もいますので、牡蠣を生で食べてタウリンを摂ろうという場合も、ちゃんと注意しましょうね。