「ねぇパパ、消費税が増税されたら何が値上げして何が値下がりするの?」
そんなことを聞く幼児はいないと思いますが、
「ありがとうってどういう意味?」と聞かれたらどう答えますか?
そんな時、親としては適当なこと言って誤魔化すようなことはしたくないですよね。
ということで今回は、当たり前のように使ってる言葉の意味や語源を簡単にまとめてみました。
ありがとう
人間が生まれてかなり初期の初期に両親に教えられる言葉ですね。
ドラクエで言うところのホイミです。
この言葉は漢字で書くと「有り難う」となります。
「難い」というのはむずかしいという意味。
つまりは「有ることが難しい」となります。
これだけ書くといつも使ってるありがとうとはちょっと違う意味に捉えてしまうかもしれませんが、「有ることが難しい」=「当たり前じゃない」ということ。
「助けてくれてありがとう」
は
「助けてくれたことは、当たり前のことじゃない。」
「とても貴重な時間を自分の為に使ってくれたことに感謝します」
という感じでしょうか。
いただきます
食事の前に必ず唱える不思議な呪文ですね。
そもそもこの言葉は、神様にお供えしたものを食べる時や位の高い方から物を受け取る時に手を頭の上(頂き)にかかげたことから「いただきます」という言葉が生まれ、食事を食べる時に言うようになったと言われています。
語源は上記の通りですが、現在この言葉を使う意味としては、食材に対して「あなたの命を私の命に代えさせていただきます。」という意味で使われています。
ご馳走さまでした
そしてこの締めの挨拶。
「馳走」とはその字のごとく走ること。
それもジョギング的な意味ではなく「奔走する」「走り回る」という意味。
食事が終わって走りだす……。
なんだかちょっとお行儀悪い感じもしますよね。
これは、お客様に食事を出すために馬に乗って食材をかき集め、食事の支度にバタバタと走り回って懸命に準備してくれたことに対して言われた「私の食事の準備の為に懸命に走ってくれてありがとう」という感謝の気持ちから「ご馳走様でした」と言うようになりました。
時代劇とか見てると時々、偉いお侍さんが庶民の定食屋で「うむ。馳走になった。」などと言いますよね。
偉い人でもちゃんと食事を出してくれた人に対してお礼を言うのです。
へなちょこ
最近あまり言わないですかね(笑)
「へな」とは粘土質の土のこと。
「ちょこ」とは日本酒を飲む時に使う「おちょこ」のこと。
へなで作ったちょこは安物で壊れやすいんだそうで、これが情けない様を意味するようになったとか。
軟弱へなへな野郎がちょこまか動くことからへなちょこと言うようになったという説もありますが、個人的にはおちょこ説の方が納得できますね。
狸寝入り
これも最近あまり言わなくなったかもしれませんが、うそ寝、寝たふり、ですね。
なぜタヌキなのでしょうか。
タヌキは寝たフリができるような図太い神経の持ち主ではありません。
むしろ逆。
タヌキはとても臆病な動物で、大きい物音などにとても驚いて一時的に気を失ってしまいます。
その姿はまるで眠っているかのようで、少し経つとバッと起き上がる。
もともとタヌキは人を騙すなんて言われているので、こんな気絶の仕方をされると、「騙されたー」と思ってしまうんですね。
何にも悪くない…むしろとてもナイーブなのにこんな風に言われてしまうタヌキさんは何だかかわいそうですね…。
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なぜこんな記事を書いたかと言うと、たまたま職場の倉庫に語源辞典があって、パラパラめくっていたらこれが結構読み入っちゃうものだったんです。
その中から5つの単語を抜粋したということでもないのですが、なんとなく語源や意味を知ることって面白いなと思いました。
無駄な雑学が好きなのですが、この本は無駄じゃない雑学ですね。